サロンでのヘアカラーとホームカラーの違い。

ホームカラーとは、ドラッグストアやスーパーなどで市販のカラー剤を購入し自分で染める場合、自宅で染めるので「ホームカラー」と呼ばれてます。

今回は、どうして、市販薬だと傷むのか?ってお話です。

市販薬は
・誰が塗っても染まるように、染まる力が強い。
・染まりづらい毛質を基準に作られているので、染まる力を強くしないとクレームになる。
・特有なツンと鼻にくる臭いがしないように「非揮発性」と言って、髪の中に残ってはいけない残留アルカリを残してしまうので、数週間も髪の中にも頭皮にも残ってしまい、長期に渡りダメージが促進される。
・コマーシャル料やパッケージのデザイン料が入っているため、原料を安くあげないと、あの金額では採算が合わない(だろう)。

実際にオーストラリア在住の日本人のお客様で、日本の市販薬を家族に送ってもらい、分け目と顔まわりだけ自分で染めているそうで、顔まわりの髪質だけがゴワゴワになっていて、一瞬癖毛?とも思ったのですが、癖毛でも健康毛は健康毛ですから。薬剤によるダメージと判断するしかありませんでした。

そして、市販薬で染め続けている人の頭皮が、突っ張ったように皮膚が萎縮しているのか、毛穴までも締め付けられたかのようになっているように見受けられるんです。

サロンの薬剤も、メーカーによってはピンキリですが、最近は揮発性でも素の成分が良くなっているので、匂いも改善されているしダメージも軽減されています。

テクニックも、このように工夫して染めています。

ビデオに登場しているのは、表参道で働いていた時のスタッフです!ちとお借りしました(笑)
このサロンで使用しているカラー剤、処理剤、トリートメント剤を、札幌でもブリスベンでも使用しています。

がんばれ!ブリスベン美容師!

今年も4日間だけブリスベンに行って来ました!

二日間だけ予約を受付たところ、あっと言う間に完売になりました。

有り難いですm(__)m

ご縁があって、新規のお客様も数名きて頂きました。さすがネットの時代!本当に有り難いです。

来て頂いたお客様。前回のカットは、もちろん僕じゃありません。

現在の髪の問題点をカウンセリングしましたが、殆どは、前回、前々回と日本人の美容師さんにやってもらっているんです。

しかし、そのカットの酷いこと。。。これじゃ手入れが楽なわけないし、基本が全くなってない。

もうビックリです!

悪口とかではなくて(嫌味がいっぱいって苦情が来ることあるのですが(汗;)まったく嫌味じゃなく、悪口でもなく、先輩からの助言だと思って読んで欲しいんです。

 

ワーホリの美容師さん。
ブリスベンに住んでいる日本人の方たちは、「ワーホリ美容師は酷い」って認識しているみたいです。今まで、散々裏切られてきたというのです。そんなの聞いて、悔しくないですか?プライドあるなら頑張って勉強しなくちゃ。

大体が28才〜29才だと、東京の表参道や銀座だったら、カットデビューして2〜3年くらいだと思います(速い人は5年位のカット経験があるかもです)。僕の経験からすれば、カットの経験が10年過ぎたくらいで「そっか!カットってこういう事だったんだ!教本に書いてた意味って、こういう事だったのか〜!」って気付くのが、10年だと思います。15年経過すると、どんな髪質でも髪型でも対応できる技術が身につくと思います。ただし、勉強し続けた方のみが気付くようになるのですが。。。

だから、カットの経験が浅いうちは、レパートリーも少ない、お客さんの説明している意味も分からない、時間もかかってしまうし、焦ってくる。

だから、もっと探究心を持って、日々研究して、お客さんが悲しまないように、毎日毎日研究していかないと美容師失格だと思う。

(ワーキング)ホリデーに来ているついでに、お金が必要だし、手っ取り早く美容師で…なんて軽い気持ちでお客さんをやっていると、日本に帰ってから苦労するし、いつかシッペ返しが来る。お客さんはみんな、下手なカットで注文と違った仕上がりに毎日気分が下がりながら生活している。

技術が追いつかなくても、お客さんの笑顔のために、真剣に一生懸命考えてカットしているか。心を込めて愛情いっぱいで髪に触れているか。。。お客さんが帰ってからも反省材料探して次に繋げようと考えているか。そこが上達のヒントだと思う。

 

若いワーホリ美容師だけじゃない。

 

ベテラン美容師もだ!もう勉強しなくていい、自分はこの技術で今まで仕事してきたんだし…なんて思ってはいないだろうか。

何もしないで、技術は現状維持なんてできない。毎日1%づつの向上があって、365日後に大きな差がでる。それで「変わらない技術を保持できる」。何もしないと下降線を辿るだけ、流行は止まらないし、人間の記憶なんてどんどん薄れて行くものだから。日本は特にカラーやパーマなんて恐ろしいくらい進歩している。薬剤も毛髪科学も勉強し続けなくては遅れを取る。下降線を辿る。

名言で「変わらない事は、変わることだ」とある。この深い意味が理解できるだろうか。

お客様は、ベテランだからって信じて来てくれる。でも海外生活にどっぷりハマって、自分の技術の衰えにも気づかず、ただお金が入ってくるからって美容師をやってはいないだろうか。そんなお客様への裏切り好意はダメだと思う。

ワーホリ美容師も信じて貰えず、ベテラン美容師もガッカリさせられ、いったいお客さんはどこへ行けばいいのか。。。

あなた達にカットしてもらったお客様達は、その髪型で毎日毎日鏡を見る。その度に気分が下がる、何ヶ月も気分が下がる。美容師って人々の気分を下げるのが仕事じゃないはずだ。

明日来るお客様のために、練習し、勉強し、貴方に切ってもらって良かったって日々明るく元気に過ごしてもらうために存在しているのだから。

今回も前回も、ブリスベンに戻ってくる度に、酷いカットを見る。これで50ドルや60ドルはふざけている。

もちろん、一生懸命努力しているベテラン美容師さんもいる。志を持って海外に来ているワーホリ美容師さんもいる。

ただ、残念なことに、僕の前に現れる日本人のお客様は困っている。

頑張ろう!日本人美容師さん!!!

※苦情は大歓迎ですが、匿名はご遠慮下さい。きちんと実名で議論できる方からのみ反論を受け付けます。
本当に、「お前、いい気になるな!」とか、「嫌味だらけだ」とか、自分の名前を名乗らないで、問合せフォームから来るので(汗;

がんばれ!ブリスベン美容師!

今年も4日間だけブリスベンに行って来ました!

二日間だけ予約を受付たところ、あっと言う間に完売になりました。

有り難いですm(__)m

ご縁があって、新規のお客様も数名きて頂きました。さすがネットの時代!本当に有り難いです。

来て頂いたお客様。前回のカットは、もちろん僕じゃありません。

現在の髪の問題点をカウンセリングしましたが、殆どは、前回、前々回と日本人の美容師さんにやってもらっているんです。

しかし、そのカットの酷いこと。。。これじゃ手入れが楽なわけないし、基本が全くなってない。

もうビックリです!

悪口とかではなくて(嫌味がいっぱいって苦情が来ることあるのですが(汗;)まったく嫌味じゃなく、悪口でもなく、先輩からの助言だと思って読んで欲しいんです。

 

ワーホリの美容師さん。
ブリスベンに住んでいる日本人の方たちは、「ワーホリ美容師は酷い」って認識しているみたいです。今まで、散々裏切られてきたというのです。そんなの聞いて、悔しくないですか?プライドあるなら頑張って勉強しなくちゃ。

大体が28才〜29才だと、東京の表参道や銀座だったら、カットデビューして2〜3年くらいだと思います(速い人は5年位のカット経験があるかもです)。僕の経験からすれば、カットの経験が10年過ぎたくらいで「そっか!カットってこういう事だったんだ!教本に書いてた意味って、こういう事だったのか〜!」って気付くのが、10年だと思います。15年経過すると、どんな髪質でも髪型でも対応できる技術が身につくと思います。ただし、勉強し続けた方のみが気付くようになるのですが。。。

だから、カットの経験が浅いうちは、レパートリーも少ない、お客さんの説明している意味も分からない、時間もかかってしまうし、焦ってくる。

だから、もっと探究心を持って、日々研究して、お客さんが悲しまないように、毎日毎日研究していかないと美容師失格だと思う。

(ワーキング)ホリデーに来ているついでに、お金が必要だし、手っ取り早く美容師で…なんて軽い気持ちでお客さんをやっていると、日本に帰ってから苦労するし、いつかシッペ返しが来る。お客さんはみんな、下手なカットで注文と違った仕上がりに毎日気分が下がりながら生活している。

技術が追いつかなくても、お客さんの笑顔のために、真剣に一生懸命考えてカットしているか。心を込めて愛情いっぱいで髪に触れているか。。。お客さんが帰ってからも反省材料探して次に繋げようと考えているか。そこが上達のヒントだと思う。

 

若いワーホリ美容師だけじゃない。

 

ベテラン美容師もだ!もう勉強しなくていい、自分はこの技術で今まで仕事してきたんだし…なんて思ってはいないだろうか。

何もしないで、技術は現状維持なんてできない。毎日1%づつの向上があって、365日後に大きな差がでる。それで「変わらない技術を保持できる」。何もしないと下降線を辿るだけ、流行は止まらないし、人間の記憶なんてどんどん薄れて行くものだから。日本は特にカラーやパーマなんて恐ろしいくらい進歩している。薬剤も毛髪科学も勉強し続けなくては遅れを取る。下降線を辿る。

名言で「変わらない事は、変わることだ」とある。この深い意味が理解できるだろうか。

お客様は、ベテランだからって信じて来てくれる。でも海外生活にどっぷりハマって、自分の技術の衰えにも気づかず、ただお金が入ってくるからって美容師をやってはいないだろうか。そんなお客様への裏切り好意はダメだと思う。

ワーホリ美容師も信じて貰えず、ベテラン美容師もガッカリさせられ、いったいお客さんはどこへ行けばいいのか。。。

あなた達にカットしてもらったお客様達は、その髪型で毎日毎日鏡を見る。その度に気分が下がる、何ヶ月も気分が下がる。美容師って人々の気分を下げるのが仕事じゃないはずだ。

明日来るお客様のために、練習し、勉強し、貴方に切ってもらって良かったって日々明るく元気に過ごしてもらうために存在しているのだから。

今回も前回も、ブリスベンに戻ってくる度に、酷いカットを見る。これで50ドルや60ドルはふざけている。

もちろん、一生懸命努力しているベテラン美容師さんもいる。志を持って海外に来ているワーホリ美容師さんもいる。

ただ、残念なことに、僕の前に現れる日本人のお客様は困っている。

頑張ろう!日本人美容師さん!!!

※苦情は大歓迎ですが、匿名はご遠慮下さい。きちんと実名で議論できる方からのみ反論を受け付けます。
本当に、「お前、いい気になるな!」とか、「嫌味だらけだ」とか、自分の名前を名乗らないで、問合せフォームから来るので(汗;

土屋ひかるちゃんに来て頂きました〜!

2015年ミス・ユニバース・JAPANで3位だった、土屋ひかるちゃんに来て頂いて、カットを担当させて頂きました🎵
Hikarusan
以前に毛先を梳き過ぎてしまったので…という事で。

毛先は若干重めなんだけど…

でも手櫛を通すと軽くて〜!

巻いたらエアリーな感じにする!

そんなカットにしましょう🎵

 

極力、梳きバサミは使わないで、中間部分にスライドカットでクレパスを作って、巻いた時の空気感、そして巻いた時の毛束を出しやすくします。梳きバサミをバッサバッサ入れてしまう美容師さんが多いんですけど、逆にまとまりづらくなるし、メリハリがつかないので、巻いても

ぼわ〜〜〜ん(汗;

ってなってしまいます。。。

巻かなくても、軽やかな大人っぽいストレートに🎵

巻いたら、ふわふわ可愛い感じに💖

これからはモデルとして、どんどんメディアに登場して欲しいな〜って思います!モデル業頑張って下さい。次はカラーでお待ちしております(^^)v

ちなみに、ひかるちゃんのインスタはここ
https://instagram.com/hikaruuuuu15/

皆さんも応援してくださ〜い!

アッシュにならない髪

東京滞在中は、週に2回ほど朝稽古に通っているのですが(合気道)生徒?弟子?も女性が増えてきました。

その中の女の子が「色んな有名美容室に行って、ヘアカラーをアッシュにお願いするんですけど、絶対にならないんです。昨日も染めたばかりなのに…」とのこと。

パッと見、そりゃーアッシュじゃないよね〜と言うしかない色味。。。有名な美容室に行っても、担当の美容師が勉強不足や経験不足だったら思い通りになるわけがない。。。っていうか、同業者として情けない(泣)

 

カラーチャートを出してきてColour Chart

アッシュの9番がお客様の希望だから…って、単品でアッシュの9番のカラー剤を塗布しても、アッシュにはなるはずないですよね(笑)

人間の髪は十人十色どころか、百人百色ってくらい、個々の髪の毛に入っている色素の割合が違っています。

赤みの強い人、黄色みの強い人、外人だと青みの強い人、それがミックスしているので、オレンジの強い人だったり、バイオレットの強い人もいます。

その下地にあるメラニン色素を「読む」んです。日本人は赤みが強いので、赤を消さないとアッシュにはなりません。

逆に外人は赤みがないので、アッシュだったり「青+黄色」で緑っぽかったりするんです。

赤みを消す方法は?

ブリーチも一つの手段ですが、全員にブリーチするわけにはいかないので(笑)

カラーリストなら当然わかってますよね〜!

「補色」。「反対色」ともいいます。

 

赤の補色は、緑。

color-wheel

カラー剤に緑を混ぜないと、アッシュにはなりません。

 

そうやって、髪の毛の中にあるメラニン色素(アンダーピグメント)を読む事ができないと、自由自在に色味は出せません。

 

作品撮りのモデルに、吉本の芸人さんにお願いしました(笑)

ベージュです。もちろん単品じゃありません。何色も混ぜてます。単品だと黄色が強すぎて、この色にはなりません。

IMG_8771

 

 

きちんと勉強し続けて、尚且つ経験もしっかりある美容師さんって絶対にいるはずです〜!

 

テイラー・スウィフト

今回のヘアーカラーは
「テイラー・スウィフト」

2015-04-03 11.38.36

フェイスブックを通じてのお客さま、エクアドル出身で東京に住んで2年になるのですが、一度、東京の他の美容室に行ったら全然違うカラーになってしまったと言う事で、すごく不安がっていました。英語が上手なのですが旦那さんの方が堪能という事で、夫婦でご来店下さりました。

美容師が日本でカラーを習うと、日本人の髪についてしか習わないので、外人さんのブロンドにどう対処していいか分からないので失敗しちゃうのです。日本のヘアカラー理論もカラー剤も、ガラパコスなので世界先進国のカラー理論とは全く別物です。

海外のカラーを取得すると、日本でもブリーチを使う仕事は上手になりますし、本当にカラー理論を知るので明るいカラーでも暗いカラーでも、カラーリストとしてグンと幅が広がります。

ブロンドを作るコツとしては、取りあえずトコトン赤みを抜く、ブリーチを短時間で塗布して均一に抜く。それから目的の色味を乗せる。これにつきます。

エステラ

とても喜んで頂きました!色んなSNSに写真をアップしてくれて感謝です。

僕が銀座で働いている時は、ご覧のとおりの制服なんです(汗;
そこは恥ずかしいので触れないで下さい(笑)

テイラー・スウィフト

今回のヘアーカラーは
「テイラー・スウィフト」

2015-04-03 11.38.36

フェイスブックを通じてのお客さま、エクアドル出身で東京に住んで2年になるのですが、一度、東京の他の美容室に行ったら全然違うカラーになってしまったと言う事で、すごく不安がっていました。英語が上手なのですが旦那さんの方が堪能という事で、夫婦でご来店下さりました。

美容師が日本でカラーを習うと、日本人の髪についてしか習わないので、外人さんのブロンドにどう対処していいか分からないので失敗しちゃうのです。日本のヘアカラー理論もカラー剤も、ガラパコスなので世界先進国のカラー理論とは全く別物です。

海外のカラーを取得すると、日本でもブリーチを使う仕事は上手になりますし、本当にカラー理論を知るので明るいカラーでも暗いカラーでも、カラーリストとしてグンと幅が広がります。

ブロンドを作るコツとしては、取りあえずトコトン赤みを抜く、ブリーチを短時間で塗布して均一に抜く。それから目的の色味を乗せる。これにつきます。

エステラ

とても喜んで頂きました!色んなSNSに写真をアップしてくれて感謝です。

僕が銀座で働いている時は、ご覧のとおりの制服なんです(汗;
そこは恥ずかしいので触れないで下さい(笑)

ブリーチしてアッシュ・ベージュ

吉本でお笑い芸人をやっている福森みほちゃんに来て頂きました!
作品撮り用のモデルさんをお願いしたら、こころよく引き受けてくれました〜!ありがとうm(__)m

超ロングの黒髪を、ブリーチしたいって事になり(笑)

それはインパクトあるから面白い!って事で三回ブリーチをしてベージュとアッシュを乗せました。

「3回ブリーチして色味を乗せて」って作業をすると、札幌でも料金は三万円+消費税になります(東京だともっと?)。時間もカット込みで4時間は覚悟して下さい(汗;

ちなみに2回ブリーチで色味を乗せてと言う場合は、3時間強で2万5千円+消費税くらい(東京だともっと!?)でしょうか。。。

どうして、3回ブリーチかというと、アジア人の黒髪は赤が非常に多くはいっているので、1回のブリーチではオレンジ色になり、そのオレンジが邪魔をして透明感のある色にはならないのです。

2回ブリーチして、赤みが取れる人もいますが、硬くて太い毛質だと3回必要な場合が多いです。

ブリーチ後の色味を乗せる事を「トナー」と言いますが、これもアッシュとベージュを混ぜて塗っただけでは、目的の色になりません。色の三原色の円グラフを頭のなかで計算をして、調合して色味を出します。黄色みを消したい時は、補色のバイオレットを少々入れるのは基本中の基本なのでお分かりかと。今回使用した色は

ベージュ+アッシュ+マット+イエロー+バイオレット。

全て計算されています。調合の割合は秘密です(笑)っていうか聞かれたら教えますのでメールフォームで問合せて下さい♪

福森みほ
福森みほ

似合わせ、似合わせ っていうけど何?

昨夜、アシスタントの練習を見て欲しいって事で監督してました。image

トレーニングモデルさんの要望は、「後ろは揃えるくらいで顔まわりは少し切って軽く」でした。

それじゃ、「顔にかかる部分で1番短い箇所は、どうして顎より少し上で切っているのか説明できるか?」

「なんとなく〜」ではダメである。全然ダメ(笑)

正面から見たときに、一番長い箇所の「バックサイドの毛先のポイント」と「顔まわりの1番短い箇所の毛先のポイント」とのグラの縦幅を1とした時、分け目の生え際までの距離が丁度2倍で「1:2」になり似合うから…とか。

前髪がある場合なら、眉間と顎の距離を1として、この長さで切れば1.5の比率になるからだとか。

横から見て、猫背っぽいなと思ったら、前上がりの角度を変えて、後ろにウエイトを置くだとか。

背が高く細く見えるように、後ろから見た時のカットラインは平行に切らないとか。

そのお客様が「似合う」カットというのは一種の数学だと思う。

そして「かわいい」という謎めいた感性(笑)を磨くために、いつもファッション雑誌をみていること。

お客様がいう「重め」って、どういう意味の重めなのかって雑誌から来ているから。

センスは天性のものじゃなく、努力して身につくものだから。

なんて事を教えたのですが、僕が常日頃考えて実践していることです。

 

ベージュ・ブロンド

銀座本店にて、外国人向けカラーの講習をさせて頂いています。

今回で8回目になりますので、皆さんも外人さんに対してのハードルが低くなってきたようです。

いつも書いていますが、日本だけが独自のカラー理論とレベルスケールを使用しているので、その理論では外国人のカラーには対応するのが非常に難しいです。

 

自分の感性だけで仕事をするのであれば、理論などカンケーなく経験と勘だけで行えるのですが、誰でもできるようにするためには、やはり外国人向けには海外の理論に当てはめるのが最良だと思います。

詳しい理論の違いはこちら
http://yasu.com.au/archives/213

モデルさんのオリジナルのレベルは「7」です。中間毛先も同等レベルです。

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これを9レベルまで上げて、色味をベーシュにします。

すでにオレンジが強く残っているので、これも削りたいです。
ライトナーで9レベルまで上げます。6%のオキシを1:3で塗布します。

9レベルまで上がったのを確認して、ベージュの色味を乗せるのですが、日本の薬剤は色素が濃いのでクリア剤で薄めます。もちろんアンダーピグメントも計算するので、パープルを補色で入れ、艶感を出すために黄色も少し足します。

5分おきに発色をチェックして、シャンプーをしてブローです。

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日本国内の薬剤は、黒髪用にできているので色味が強かったり、赤みの多い日本人の髪に作られているので緑が多く入っていたりして、外国人の髪に使うとビックリするような色が出てきます。その特性も研究し、正しいカラー理論(ピグメント、補色、アンダーピグメント)を理解して行う事がミスの無い仕事に繋がると思います。